「給与は不測の事態に備えて預貯金」――学生の堅実志向が加速（1/2 ページ）

[Business Media 誠]

　社会人になるにあたって期待が大きいですか？　それとも不安が大きいですか？　この春就職する学生に聞いたところ「期待が大きい（どちらかというとを含む）」と答えたのは49.9％に対し、「不安が大きい（どちらかというとを含む）」は50.1％であることが、フレッシャーズ マイナビスチューデントの調査で分かった。

　「期待が大きい」と答えた人にその理由を聞いたところ、2008年の調査以降初めて「お金を稼げる」（前年比5.6ポイント増の34.1％）がトップ。一方、「不安が大きい」とした人では「ストレスで精神的にもつか」（72.7％）、「体力的にもつか」（53.0％）など、新社会人生活に対する精神面・体力面への不安がうかがえた。

　また入社する会社への満足度を尋ねると、「とても満足」（30.1％）と「まあ満足」（59.7％）を合わせると、約9割が“満足している”と答えた。働くことへのモチベーションについても、78.6％が「高い」と回答するなど、「入社する会社への満足度の高さと仕事への高い意欲を見てとることができた」（フレッシャーズ マイナビスチューデント）

初任給の使い道

　初任給はどのように使いますか？　この質問に対し、「親へのプレゼント／ご馳走する」（72.9％）と「預貯金」（69.6％）と答えた人が多かった。

初任給の使い道（出典：フレッシャーズ マイナビスチューデント）

　入社後「預貯金をする予定がある」（91.5％）と答えた人に、その目的を聞いたところ「将来やりたいこと・買いたいものがある」（61.1％）が最も多く、次いで「最近の不況を受け、不測の事態に備えて」（前年比10.9ポイント増の56.9％）。

預貯金する目的（出典：フレッシャーズ マイナビスチューデント）