「仕事中はペットボトルのミネラルウオーターを買ってばかり……。できればオフィスの水道水を浄水して、それを飲みたい」――。そんなビジネスパーソンのニーズに応える形の商品が誕生した。
三菱レイヨン・クリンスイは4月に、持ち運びができる携帯型の浄水器「クリンスイ タンブラー」を発売する。容量250ミリリットルの浄水器で、カートリッジには粒状活性炭を採用。本体のフタをあけ水道水を注ぎ、振ることで残留塩素を除去するという。カートリッジは約30リットルの浄水が可能で、1日1リットル使用するとして、約1カ月間使用できる。
東日本大震災の発生後、消費者の水に対する意識の変化などを受け、家庭用浄水器市場は拡大傾向にある。浄水器協会によると、2011年の普及率は約10%上昇した。ただ「浄水器」といえば、家の水道水を浄水するための製品が大半なので、同社では「『外出先で浄水する』という新たなライフスタイルを提案し、浄水器市場の拡大を目指していく」という。
本体カラーは「クリアブルー」「クリアピンク」「クリアグリーン」の3色を用意。価格はカートリッジが1個付いて3150円、交換用カートリッジ(3個入り)が3150円。同社では初年度10万個の販売計画を予定している。
「仕事で疲れた。ちょっとひと息……」といったときに、このタンブラーを持って会社の給湯室へ。そして水道水を入れて“フリフリ”――そんな新しいスタイルが定着するかもしれない。
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