15%の節電目標が設定された2011年夏と違い、今年は数値目標を伴わない節電が求められている東京電力管内の地域。消費者の節電意識はどのようになっているのだろうか。
マクロミルの調査によると、関東地方に住む20歳以上の男女に「家庭で現在、節電を行っていますか?」と聞くと、「行っている」が81.6%と「行っていない」の15.0%を大きく上回った。「行っている」の割合を世帯別にみると、単身世帯では72.4%と平均を下回っていたが、1世代世帯では89.5%と高くなっていた。
「家庭内で行っている節電対策」では、「照明をこまめに消す」(84.6%)や「エアコンの設定温度を上げる/エアコンを使用しない」(79.4%)、「扇風機を使用する」(72.1%)が上位。以下、「カーテンを閉める」が53.7%、「本体の主電源を切る/使わない電化製品のコンセントを抜く」が50.2%で続いた。
省電力に役立つLED照明の導入状況を聞くと、「可能な限りほぼ切り替えている」(12.6%)と「一部切り替えている」(41.0%)を合わせると、過半数が何らかの形で導入しているようだ。
環境省が提唱する、個々人のエアコンの使用を控え、涼しい場所をみんなでシェアする節電方法“クールシェア”。この言葉を見聞きしたことがあるか尋ねたところ、「知っているし、すでに行っている」(3%)と「知っているが、まだ行っていない」(14%)を合わせた認知率は16%にとどまった。
2005年に始まり、すっかり定着したクールビズに比べると、認知度はまだ低いようだが、「クールシェアをしたい」という人は70.2%と潜在的な希望者は少なくないようだ。
インターネットによる調査で、対象は関東地方(群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、山梨県)の20歳以上の男女500人(男性250人、女性250人)。調査期間は6月28日と29日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング