北総鉄道と同じ轍を踏む? 日本一安い運賃「北大阪急行電鉄」が値上げする日杉山淳一の時事日想(1/6 ページ)

» 2013年04月12日 08時01分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。2008年より工学院大学情報学部情報デザイン学科非常勤講師。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP、誠Styleで「杉山淳一の +R Style」を連載している。


 乗客の多い路線は低運賃でも収入は多く運営に差し障りがない。しかし、乗客の少ないローカル線は赤字になりやすく、運賃を高めに設定している。他にも、建設費用上乗せの加算運賃や消費増税などの理由で鉄道運賃は上昇する。そんなかで、なんと初乗り運賃80円の路線がある。大阪の千里ニュータウンのアクセス路線、北大阪急行電鉄だ。日本で最も低運賃の鉄道路線である。

 北大阪急行電鉄は、地下鉄御堂筋線の北端にある江坂駅からさらに北へ延長し、千里中央駅までの5.9キロメートルを結ぶ路線である。途中に緑地公園駅と桃山台駅があり、すべての列車は地下鉄御堂筋線に乗り入れる。実態としては地下鉄御堂筋線の延長線だ。だから、北大阪急行電鉄線内の運賃は最大120円と安いものの、千里中央駅から地下鉄御堂筋線で新大阪駅へ行くと320円。梅田へ行くと350円となる。これがひとつの路線だった場合を考えるとちょっと高い。でも、2つの鉄道会社を乗り継いだ事例としては割安なほうだろう。北大阪急行電鉄の運賃が安いおかげである。

北大阪急行電鉄
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