LINE、参院選終了まで政党の公式アカウントを無償提供ネット選挙解禁

» 2013年05月13日 20時50分 公開
[Business Media 誠]
政党のLINE公式アカウントにつく「公式マーク」

 LINEは5月13日、インターネットを利用した選挙運動を解禁する公職選挙法改正案の成立(参照記事)を受け、政党の「LINE公式アカウント」を新たに開設すると発表した。自民党、民主党、日本維新の会、公明党、みんなの党、生活の党、日本共産党、社会民主党、みどりの風、新党改革の全政党が公式アカウントを開設する見込み。

 LINEは国内で4500万人以上が利用している無料メッセージアプリだが、企業や団体がLINE公式アカウントを開設することにより、自社のサービスや商品の告知、販促などに活用できる(参照記事)LINE公式アカウントを開設するには、初期費用込みで3カ月(12週間)1000万円からの料金がかかるが、今回の政党公式アカウントについては、モニター利用という形で無償で提供する。モニター期間は今夏の参議院選挙終了までとなる。

 LINEでは今回の取り組みについて、「LINEを通じて各政党が政策やマニフェストを配信することにより、有権者の情報収集に貢献し、投票率増加につなげる」ことが目的としている。政党はLINE公式アカウントを開設すると、テキスト、画像、動画などで最新の情報をLINEユーザーに配信できる。ユーザーは政党の公式アカウントを「友達追加」することで、政党が発信する最新情報をリアルタイムで受け取り、政治に関する知識を得たり、投票の参考にできるほか、ON AIR機能※実施中には、政策に関する要望を直接政党に伝えることができる。

(※)ON AIR機能……一定時間に限り、ラジオの生放送のように、ユーザーが公式アカウントへ意見や質問を送れる機能。通常、ユーザーから公式アカウントへメッセージを送っても定型の返信しかないが、このとき公式アカウント側はメッセージを受信していない

 今回開設する公式アカウントのLINE IDはそれぞれ、自民党(@jimin)、民主党(@minshu)、日本維新の会(@ jprestorationparty)、公明党( @komei)、みんなの党(@yourparty)、生活の党(@seikatsu1pr)、日本共産党(@jcpline)、社会民主党( @sdp.japan)、みどりの風(@midorinokaze)、新党改革(@shintokaikaku )となる。各政党のLINE公式アカウントには、緑色の公式マークが表示される。

LINEの登録ユーザー数グラフ。現在12カ国語の言語に対応、4月30日時点で世界で1億5000万人を越えた。このうち約4500万人が日本国内のユーザー

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