鉄道部品の収集は決して悪ではない。ここをまず前提としたい。どんなものだって悪用する者はいるわけで、現在だって氷山の一角にすぎない。きちんと対策をして健全化すれば、鉄道ファンは安心して楽しめるし、鉄道会社にもメリットがある。例えば、鉄道中古部品を廃棄処分にすると処分費用がかかる。それが売れたら細やかながら現金収入になる。また、鉄道関連のイベントでも、中古部品の販売会や公開オークションは人気がある。
大好きな鉄道の部品を手元に置く。それは鉄道ファンにとって癒しとなる。神棚や仏像、骨董の壺を床の間に置き眺める趣味と同じだ。鉄道グッズを飾った飲食店は全国にいくつもあって、鉄道好きや旅好きを楽しませてくれる。
私も、少ないけれど鉄道部品を所有している。棺桶に入らないものはいらない、と思ってコレクション欲を抑えていても、少しずつ増えていく。私でさえこうだから、収集に励んでいるコレクターの部屋は大変なことになっていそうだ。
さて、私の少ないコレクションの入手経路をおさらいしてみる。どれも合法的に入手したと思っていたけれど、実はグレーゾーンなものもある。
問題ないものは、鉄道会社が主催するイベントで購入したものだ。電車内のドアの上に掲示されている路線案内図。これは200円から500円程度。スチール製の電車の網棚。これは部屋に棚を作ろうと思って買った。200円だった。ホームセンターで材料を買うより安い。1センチメートル程度にスライスしたレールは、ある鉄道会社さんから好意でいただいた。切断面に刻印があるので、何かの記念品か、販売品かもしれない。
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