「竜飛海底駅」が教えてくれた、新たな“商機”杉山淳一の時事日想(5/5 ページ)

» 2013年11月15日 08時00分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
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 現在の「羽田空港船着場」は、週末を中心に空港島沖周遊クルーズ、横浜発羽田行き観光クルーズ、ナイトクルーズ、屋形船、会場からの航空機撮影クルーズなどが不定期に開催されている。また、芝浦、日本橋、豊洲、浅草からのVIP用予約制リムジンボートも運航する。予約して使用料を支払えば、同社の関連ツアー以外の船も利用できる。その一方で、避難訓練などもたびたび実施しているという。予約制や不定期クルーズとはいえ、桟橋の利用があることで、非常事態におけるスムーズな運用が期待できる。

 「竜飛海底駅」や「羽田空港船着場」のような、非常事態向けの施設は他にもある。避難通路として作られた外階段は展望デッキとしても使えそうだし、避難用トンネルも平時に開放すれば、新たな移動需要が発生するかもしれない。私が住む共同住宅の非常階段は内階段で、私はときどき、全天候型のトレーニング施設として足腰を鍛えている。あなたの周りの非常用設備には、用途外の利用方法、ビジネスの可能性があるかもしれない。

供用開始された「羽田空港船着場」(出典:日本空港ビルデング社)
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