外国人留学生に聞く、ここがオカシイ「日本の就活事情」(1/2 ページ)

» 2014年04月28日 14時28分 公開
[Business Media 誠]

 日本で就職活動をしている外国人留学生で、就活戦線が厳しいと感じている人はどのくらいいるのだろうか。2015年3月卒業予定の外国人留学生に聞いたところ「厳しい(やや+非常に)」と答えたのは70.3%だったが、昨年の調査結果(80.3%)と比べると10ポイントも下がっていることが、ディスコの調査で分かった。

就職戦線「厳しい」との見方、前年よりも10ポイント減少(出典:ディスコ)

 希望する業界を聞いたところ、文系では「商社(総合)」(41.0%)と答えた人が最も多く、次いで「電子・電機」(34.9%)、「商社(専門)」(28.8%)と続いた。一方、理系では「情報・インターネットサービス」(39.8%)と答えた人が最も多く、次いで「電子・電機」「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」(いずれも33.3%)と続いた。

日本での就活に違和感

 日本での就活で違和感を覚える制度や習慣は何だろうか。外国人留学生に聞いたところ「筆記試験」(37.4%)を挙げる人が最も多い。この結果について、ディスコは「海外ではレジュメ(履歴書)と面接が選考のメインで、筆記試験は行われないケースが多いからでは」と分析した。次いで多かったのは「服装」「就活の時期」(いずれも32.9%)、「OB・OG訪問」(27.5%)、「新卒一括採用」(27.2%)、「エントリーシート」(26.5%)という結果に。

日本での就活で違和感を覚える制度や習慣(出典:ディスコ)

 日本の就活事情について、外国人留学生からは「服装、スケジュールなどに関するルール・定めが多過ぎる」(ブラジル出身)、「新卒一括採用制度に違和感がある。これを逃せば就職のチャンスが大幅に減るのは、理不尽な気がする」(中国出身)、「面接の回数が多く、筆記試験で判断する企業が多いので、留学生にとっては非常に不利だと思う」(ベトナム出身)といった声があった。

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