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» 2014年06月30日 09時00分 公開

「いい会社」が、若手の成長機会を奪っているかもしれないという指摘サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(2/3 ページ)

[サカタカツミ,Business Media 誠]

 従業員の育成方法はいくつもありますが、やはりビジネスの現場の中では「経験を重ねること=成長の源泉」になることがほとんどです。そのため、優秀な人材が育つには、さまざまな経験をすること、たくさんの場数を踏むことが必要になってきます。同時に、できることばかりをやらせるのではなく、できるかできないか、ギリギリのところの経験を積ませることもまた、成長を促すためにはとても重要になってきます。

 「できるかできないか、ギリギリの仕事をさせるということは、それだけ仕事にかかる時間が増える可能性があります。必然的に残業しなければならなくなる。ただ、労務管理の観点から、それが望ましくないとしたなら結果として、なるべくできること、残業をしなくて済む時間内に収まる仕事、とバランスを取りながら、仕事をさせなければなりません」

ストレッチは大事です……というお話(写真はイメージです)

能力を超える仕事に挑むからこそ成長できる

 仕事だけが人生ではないとか、成長する源泉は職場の経験に限らないという声があるのは十分承知していますが、それでも、時間的な制限がかけられている結果、場数を踏む機会も失い、結果として成長できなくなるかもしれない。その状態は、育成担当者としてはもどかしいし、悩みどころだと考えているようです。

 ある企業の中間管理職は、こんな風にこぼします。

 「できそうもない量、あり得ないくらいの時間を費やす仕事は、それをやり切った経験そのものが、大きな価値になるはずなのです。ビジネスパーソンとしての基礎体力のようなもの、といっても過言ではないでしょう」

 そして、それはできる範囲で、できる仕事をしていても決して身に付かないはずだといいます。自分のキャパシティを超える仕事に挑んだからこそ、それを乗り越えた経験は自信につながってきますし、乗り越えるためにいままでの自分の仕事の進め方や取り組み、さまざまな姿勢をもう一度見直す機会も得ることになり、結果的に大きく成長できる可能性もあると。

 確かに、「今までの方法では、より多くの仕事をこなすことができない」という経験をすれば、「それではどうすればいいのか?」と考え、仕事の方法などを再構築しなければならなくなります。その経験が新しいビジネスを生み出したり、職場での仕組みを作り出したりする可能性は高い。逆にそういう経験のない人は、いつまでたっても誰かが引いたレールの上を走っているだけになるかもしれない。

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