経営者のイメージが強いと感じる日本企業はどこ?

» 2014年11月05日 11時07分 公開
[Business Media 誠]

 経営者のイメージが強いと感じる日本企業は? 年間売上高2500億円以上、従業員数5000人以上の200社の中から、20〜50代のビジネスパーソンに選んでもらったところ「ソフトバンク(孫正義)」(34.0%)が最も多いことが、与信管理サービスなどを手掛けるリンクモンスターの調査で分かった。

 2位には「ジャパネットたかた(高田明)」と「楽天(三木谷浩史)」(いずれも30.6%)がランクイン。以下「トヨタ自動車(豊田章男)」(24.0%)、「日産自動車(カルロス・ゴーン)」(23.8%)、「ファーストリテイリング(柳井正)」(18.8%)、「アパホテル(元谷芙美子)」(11.6%)と続いた。

 トップ20にランクインした企業の業種をみると、小売業が6社(ジャパネットたかた、ファーストリテイリング、セブン-イレブン、ニトリ、イオン、マツモトキヨシ)、飲食店2社(日本マクドナルド、ワタミ)、宿泊業2社(アパホテル、星野リゾート)など消費者の生活に近い業種がトップ20のうち10社を占めた。

 小売・飲食業以外では、自動車・輸送機器製造業3社(日産自動車、トヨタ自動車、スズキ)、その他の製造業やIT関連(ソフトバンク、楽天、キヤノン、サイバーエージェント、ソニー)など技術力を有する企業がランクインした。

経営者のイメージが強いと感じる日本企業(出典:リンクモンスター)

順位を大幅に上げた企業

 前回の調査結果と比較すると、連続で「ソフトバンク」が1位となったほか、「楽天」(3位→2位)、「ジャパネットたかた」(5位→2位)、「ファーストリテイリング」(6位→6位)、「日産自動車」(7位→5位)などは上位を維持した。

 順位を大幅に上げたのは「星野リゾート(星野佳路)」(前回対象外→10位)、「ニトリ(似鳥昭雄)」(23位→12位)、「マツモトキヨシ(松本清雄)」(26位→20位)。一方「日本マクドナルド」「ローソン」「ピーチ・ジョン」といった企業は代表者交代などのイメージによって順位を下げた。

 「企業において、経営者は企業の業績を左右する存在であることは言うまでもないが、企業の業績や信用力は、経営者のイメージが強ければ良く、弱ければ悪いというものでもない。しかし、代表者の交代などがランキング結果から大幅に変動する要因となり得ている点をみると、消費者は経営者から得るイメージを基に、企業の良し悪しを判断している面があることも否めない」(リンクモンスター)

経営者のイメージが強いと感じる日本企業(出身地、出身大学、出典:リンクモンスター)

 インターネットによる調査で、20〜59歳のビジネスパーソン800人が回答した。調査期間は9月27日から28日まで。

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