コーセー、営業利益19.6%増で過去最高 15年3月期 化粧品が国内外ともに好調

» 2015年04月28日 20時26分 公開
[ITmedia]

 化粧品大手のコーセーが4月28日に発表した2015年3月期通期の連結売上高は、前年同期比9.4%増の2078億2100万円で過去最高を更新した。中国人をはじめとする訪日観光客の購買需要などが大きく伸びた。

主要ブランド「雪肌精」の30周年記念イベントに登壇するタレントの新垣結衣さん。雪肌精は海外でも人気が高い(2015年1月29日撮影) 主要ブランド「雪肌精」の30周年記念イベントに登壇するタレントの新垣結衣さん。雪肌精は海外でも人気が高い(2015年1月29日撮影)

 連結の営業利益は226億4700万円(前年同期比19.6%増)、経常利益は251億600万円(同16.8%増)、当期純利益は120億5700万円(同8.3%増)といずれも過去最高だった。マーケティング投資による増収効果や管理費の抑制などが寄与した。

 主力の化粧品事業は、売上高が1528億600万円(同9.5%増)、営業利益が210億5100万円(同18.1%増)となった。高級化粧品を販売する子会社のアルビオンが好業績だったほか、主要ブランド製品の国内販売が順調に推移した。例えば、アジアでも人気の高いスキンケアブランド「雪肌精」はインバウンド需要の取り込みで売り上げを伸ばした。また、2014年4月に買収した米Tarteなどがけん引し、海外全体の売上高も増加したという。

 コスメタリー事業の売上高は532億1400万円(同8.8%増)、営業利益は46億9500万円(同1.7%増)となった。セルフメイクブランドの「ヴィセ」や「エルシア」、コンビニエンスストア向けブランドが好調だった。

 2016年3月期の連結業績予想は、売上高が2160億円(前年同期比3.9%増)、営業利益が240億円(同6.0%増)、経常利益は為替差損益を織り込んでいないため246億円(同2.0%減)、当期純利益は140億円(同16.1%増)を見込んでいる。

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