次世代DVDはBlu-ray陣営で決まり?
購入検討を含めると約半数がデジタルハイビジョンテレビに興味を示している。ハイビジョン映像で見たいコンテンツは、圧倒的に映画が多かった。ブランド総合研究所の調べ。
購入したいと思う次世代DVDメーカーは、Blu-ray陣営が圧倒的に多いことが、ブランド総合研究所の調査で分かった。トップはBlu-rayを代表するソニーが53.1%、次いで松下電器52.9%、シャープ27.9%だった。HD DVD陣営の東芝は24.8%の4位で、ソニーと松下電器に2倍の差を付けられた。同社では「Blu-ray陣営が主要規格になりそう」と見ている。
ブランド総合研究所は、「デジタルハイビジョンおよび次世代DVDに関する調査」を実施した。調査モニターの中から、20〜50代以上を年代別にほぼ同数を抽出、男女1071人がアンケートに回答した。インターネットによる調査で、調査期間は7月3日〜7日まで。
ハイビジョンテレビで見たい映像は「映画」
デジタルハイビジョンテレビを所有している人は23.4%、「購入を検討している」21.2%を合わせると、半数近くの人が興味があるという結果が出た。さらに「興味はあるが購入の検討はまだ」37.4%を加えると、8割以上の人がデジタルハイビジョンテレビに関心があるようだ。
ハイビジョンテレビで「良く見ている映像」または「見たい映像」については、「洋画」が75.0%で最も多く、次いで「邦画」が52.6%だった。スポーツ(48.6%)やドラマ(38.2%)、ドキュメンタリー(34.7%)よりも、ハイビジョン映像で映画を見たいという結果となった。デジタルハイビジョンテレビの購入者について同社では、「テレビ番組を見るだけでは満足せず、レンタルや販売を問わず映画ソフト市場の需要が高くなる」と予測している。
次世代DVDレコーダー、半数以上の人が購入を検討
ハイビジョン番組と記録メディア(DVD、VHS)の関係については、「何らかの不満あり」と回答した人が61.7%。最も多かった不満は「画質が汚くなる」が29.0%、次いで「録画媒体にお金がかかる」20.6%だった。DVDやVHSに満足していないため、「次世代DVDが欠点を克服していることが周知されれば、普及の速度も加速する」(同社)としている。
次世代DVDについては、「既に持っている」人が5.0%、「すぐにでも購入したい」が0.7%にとどまった。ただ「購入を検討したい」8.3%と、「いつかは購入したい」39.1%を加えると、半数以上の人が次世代DVDレコーダーの購入を検討していることが明らかになった。
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