Vistaへの移行でTCOが年間14%削減――Microsoft調査
ノートPCのOSをXPからVistaに変更すると、1台当たり年間14%TCOが削減できるとしている。
米Microsoftは9月5日、同社がスポンサーとなり、WiproとGCR Custom Researchが実施した、企業のWindows Vista導入に関する調査結果を発表した。それによると、ノートPCにWindows Vistaを搭載した場合、Windows XPよりも大幅なTCO(総所有コスト)削減を期待できるという。
Vista搭載ノートPCとXP搭載機を比較すると、TCOは14%削減でき、これは金額にすると1台当たり年間605ドルの節約が実現するという。MicrosoftはTCO削減の理由として、BitLocker Drive Encryptionによるセキュリティの向上、Network Diagnosticsでのトラブルシューティング改善、検索機能の統合による生産性向上を挙げている。
また今回の調査から、Vistaを導入した企業は、米SOX法や米HIPAA法(Health Insurance Portability and Accountability Act:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)への準拠が容易になることが分かったという。BitLockerによる違反リスク削減、User Account Controlおよびグループポリシーを使った管理機能向上、Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP) Applications Virtualizationによるコンプライアンステストのコスト削減などが、これに貢献していると同社は説明している。
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