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2007年の世界IT支出、3兆ドルを突破――Gartner予測
世界のIT支出額は、新興市場などを中心に2008年も増加する見通しだが、企業のIT管理者は、景気後退を前提とした予算も用意すべきだとしている。
調査会社の米Gartnerは10月8日、2007年の世界のIT支出額は前年を8%上回り、3兆1000億ドルに達するとの見通しを発表した。2008年は前年比5.5%増の3兆3000億ドル程度と予測している。
支出額の伸びは特に新興国で顕著で、北米、西欧、日本以外の地域が、世界のIT支出額の3分の1を占めているという。カテゴリー別では、ソフトウェアやサービス、モバイル関連の支出が伸びており、IT支出全体に占める比率は、2006年の57%から2008年には60%に増加、2011年には63%に達するとみている。
IT支出額の増加を予測する一方で、Gartnerは今後の経済の不透明性にも言及。企業のITリーダーに対し、従来の予算と併せ、「景気後退への対処として、コスト削減を前提とした予算」も用意しておくべきだと提言している。
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