JALマイレージバンク、新基準のFLY ON ポイントを導入
JALマイレージバンクが2008年1月からリニューアルする。従来はポイントと搭乗回数でステイタスが決まっていたが、来年からはポイントのみで決まるようになる。またマイルの有効期限を36カ月後の月末に延長する。
JALは2008年1月1日から、同社のマイレージプログラム「JALマイレージバンク(JMB)」の「FLY ON プログラム」で、これまでのポイントと搭乗回数の両方でサービス達成基準が決まっていたが、新プログラムはFLY ON ポイントのみとなる。飛行機に乗る回数が少ない人や、“陸マイラー”には、マイルが貯めやすくなり朗報といえそうだ。
従来と比べ少ない搭乗で最高ステイタスを獲得
毎年1〜12月の12カ月間の搭乗実績によって、FLY ON ポイントを積算。FLY ON ポイントの計算方法は、フライトマイル×FLY ONポイント換算率+ボーナスポイントで決まる。フライトマイルは、区間マイルと利用するクラスや運賃に対応したマイル換算率で算出。FLY ON ポイント換算率は国内線が2倍で、国際線を1倍としている。また、キャンペーン期間中(2008年1月1日〜12月31日)に搭乗すれば、運賃に応じてポイントを追加する。
例えば東京‐福岡線を普通運賃で利用した場合、1回搭乗するごとに1532ポイントを獲得できる。最高クラスのステイタス「JMBダイヤモンド※」を獲得するには、従来と比べ23回少ない搭乗で可能となる。
またアップグレードポイントを、2009年4月1日から新たに設ける。従来はステイタスごとに国際線のアップグレード券などを届けていたが、2009年4月からは電子ポイント化し、ステイタスごとの基本ポイントに加えFLY ON ポイントまたは搭乗回数に応じたポイントを追加する。
マイルの有効期限を36カ月後の月末に
JALでは2008年4月1日から、マイルの有効期限を36カ月後の月末まで延長する。従来は取得した年の翌々年の年末まで有効だったが、搭乗日によって25カ月から36カ月まで幅があった。
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