人気回復の兆し「しゃぶしゃぶ」、具材は牛肉以外で
BSE問題で人気が低迷していた「しゃぶしゃぶ」だが、東京圏では人気回復の兆しが出ている。ただ具材には、牛肉以外を使っている人が多い。ミツカングループ調べ。
2006年の秋から冬(9月〜2007年2月の6カ月間)にかけて鍋料理をした人で、最も多かったのは「おでん」の87.0%であることが、ミツカングループの調査で分かった。次いで「すき焼き」が74.0%、「寄せ鍋(しょうゆ味)」が68.5%、「水炊き」が65.5%という結果となった。実施した鍋料理で東京圏は「もつ鍋」が多く、大阪圏は「寄せ鍋」と「水炊き」が目立った。
ミツカングループは「家庭における鍋料理のトレンド調査」を実施した。郵送配布回収法による調査で、20〜50歳代の主婦(2人以上の世帯)410人(東京圏、大阪圏)が回答。調査期間は2007年2月。
20代に比べ、50代は鍋を囲む回数が多い
6カ月間での鍋料理の平均回数は18.1回。年代が高くなるほど鍋料理の実施回数は増え、20代の15.1回に対し50代は20.8回と、6カ月間で5.7回の差が出た。20代に比べて50代は毎月1回ほど、多めに鍋を囲んでいるようだ。
過去6年間の調査を比較すると、昨年の冬(2006年9月〜2007年2月)は暖冬だったため、鍋の回数が少ない。雪が多かった2003年(2002年9月〜2003年2月)、鍋料理の回数は22.0回、2006年(2005年9月〜2006年2月)は20.8回といずれも20回を超えた。
東京圏でしゃぶしゃぶ人気、回復の兆し
1年前(2005年9月〜2006年2月)と比べ実施回数が増えた鍋は「しゃぶしゃぶ」で、東京圏は14ポイント増の22.0%に達した。「BSE問題の影響で、一時期人気が落ちたと思われるしゃぶしゃぶだが、最近では人気回復の兆候がみられる」(同社)としている。ただ具材は「豚肉でもおいしくできる」が、東京圏・大阪圏ともに上位にランクインした。
しゃぶしゃぶにおける牛・豚肉の使用比率は「豚のみ」が24.0%に対し、「牛のみ」は10.0%。また「牛・豚以外」の回答が7.5%いたことについて、「ブリしゃぶ、鯛しゃぶ、たこしゃぶといった肉以外の海鮮を使ったメニューが家庭でも楽しむようになったかもしれない」(同社)と見ている。
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