妻の理想の働き方は“M字カーブ”
子どものいる世帯で女性が働き続けるのは難しいもの。30〜40代男女が考える“妻の理想の働き方”とは? 明治安田生活福祉研究所調べ。
子どもの成長に合わせた妻の理想的の働き方とは――。子どもが生まれる前は「フルタイム」で働いてもらい、生まれても小さいときは「専業主婦」で子どもの面倒を見る。そして成長すれば「パート・アルバイト」または「フルタイム」で稼いでもらう。こうした考えが男女共に最も多く、図表で示すと“M字カーブ”を描いていることが、明治安田生活福祉研究所の調べで分かった。
ただ、フルタイムで働く30代女性(子どもがいる)の6割は、「家事、育児との両立が難しい」と回答。40代では「体力的にきつい」人が約半数となった。
明治安田生活福祉研究所は「生活設計に関する意識調査」を実施した。インターネットによる調査で、30〜40歳代の既婚男性と夫を持つ30〜40歳代の女性、合わせて3967人が回答。調査期間は3月19日から3月21日まで。
毎月貯蓄をしている世帯は約6割
子どもの有無や人数に関係なく、約6割の世帯が毎月貯蓄をしている。ただ子どもが3人以上の世帯は、やや貯蓄が難しくなる傾向があるようだ。全体の3人に1人は「1万円〜3万円未満」を毎月貯蓄し、4人に1人は「5万円〜10万円未満」を貯めている。貯蓄残高も子どもの人数が多くなるほど少ない傾向があり、500万円以上の貯蓄がある世帯は、子どもがいない世帯で36.5%、子どもが3人以上で24.1%と、12.4ポイントの開きとなった。
子どものいない世帯では、収入が多いほどマンションを持っている割合が多い。世帯年収が1000万円を超えると、約4割がマンションを購入。また、6割以上が東京23区または政令指定都市に住んでいるという結果が出た。
高収入の世帯について明治安田生活福祉研究所は「通勤時間が短く、消費生活や文化・芸能面での利便性が高い都市部での生活を好む。そのためマンションに住む傾向がある」としている。
一方、子どものいる世帯の約5割は一戸建てを所有。収入が多い人ほど都会に住み、マンション派が増えているが、子どものいない世帯ほど顕著ではなかった。
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