歯止めがかからない主婦の“へそくり”減
主婦のへそくりが減少している。物価高などの影響を受け「生活が苦しい」と感じる主婦は5割を超え、へそくりを切り崩しているのかもしれない。損保ジャパンDIY生保調べ。
昨日の飲み会は5000円……月々のお小遣いが3万円というお父さんには“痛い”出費であろう。1箱300円のタバコ代ですら節約したいのに、夫には内緒で“へそくり”をしている主婦は43%で、2007年の平均額は245万円であることが、損保ジャパンDIY生命保険の調べで分かった。
ただへそくりのピークは、2006年の夏のボーナス時で、平均額は313万円。その後減少を続け、昨年冬のボーナスと比べると60万円ほど減少したことになる。この結果について「生活をやりくりするために、へそくりを切り崩している家庭が増加しているのかもしれない」(損保ジャパンDIY)としている。
損保ジャパンDIYは「冬のボーナスと家計の実態」について調査し、20〜50代のビジネスパーソン世帯の主婦500人(平均年齢39.6歳)が回答した。調査期間は12月7日から12月10日まで。
約4割の主婦、「今後も家計は厳しくなる」との見方
主婦としての働きに対してボーナスをもらうとしたら、その金額はいくらぐらいだろうか? この質問に対し、妥当だと思う金額は平均で22万6000円。また夫の家庭での働きに対してあげる金額は、平均で22万7000円とほぼ同じ。「主婦は自分自身の働きと夫の家庭での働きは、ほぼ同じと考えているようだ」(同)と見ている。
この冬のボーナスから夫に小遣いを渡した主婦は50.6%で、小遣いの平均金額は7万4000円。家計をやりくりしている56.8%の主婦は、現在の家計を「苦しい」と感じている。また43.0%の主婦は「今後も家計は厳しくなる」と見込んでおり、「物価上昇などが家計を圧迫している」(同)ようだ。
関連記事
- 2007年冬のボーナス、平均支給額は約46万円
2006年の冬のボーナスと比べると、2007年は“減った”人のほうがわずかに多い。ボーナスの使い道は20代が「洋服」、30代が「旅行、レジャー」という結果が出た。C-NEWS調べ。 - 冬のボーナスいくらもらえそうですか?
労務行政研究所の調査によると、大手企業の冬のボーナスは前年同期比2.2%増で平均74万8621円――。情報・通信の平均は34.6歳で85万162円、前年同期比で0.1%減少した。 - あなたのボーナスは何に変わった?
ボーナスの支給額に3割弱が満足する一方、不満は約半数に達した。最も満足度が高かったのは40代の男性、反対に不満度が高いのは50代の女性。電通の調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.