食品関連の不祥事、消費者が重視するのは「衛生管理」
食に関する不祥事が相次いだ2007年だが、不祥事を起こした企業のことを消費者はどのように思っているのか? 不祥事の内容は同じでも、企業によって印象が異なるようだ。C-NEWS調べ。
2007年は「食」に関する不祥事が相次いだ。賞味期限切れや産地偽装などの不祥事があった6社(船場吉兆、ミートホープ、赤福、白い恋人、比内鶏、崎陽軒)に対し、消費者はどのように思っているのだろうか?
食品について重視するのは「衛生管理」や「ブランド名」「産地」「賞味期限・消費期限」が上位となり、直接健康被害につながりそうな項目が挙がっていることが分かった。
ヤフー・バリュー・インサイトのC-NEWS編集部は、不祥事を起こした7企業に対するイメージを調査した。インターネットによる調査で、中学生を除く15歳以上の400人が回答。調査期間は2007年12月28日から2008年1月6日まで。
不祥事の内容は同じでも、企業によって印象が異なる
2007年に不祥事を起こした6社の「不祥事内容を知っている」と回答した人に、その印象を聞いた。その結果、不祥事内容の種類は同じでも、企業によって印象は異なるようだ。「賞味期限・消費期限を偽って表示していたこと」について、「印象が良くない」を選んだ人の割合を見ると「船場吉兆」が81%で最も多く、次いで「白い恋人」が52%。「ブランド名を偽って利用していたこと」についても、「船場吉兆」に対して印象が良くないと回答した人は80%、「比内鶏」については69%だった。
不祥事前後で企業やブランドに対するイメージを比較すると、「船場吉兆」と「赤福」では、「信頼できる」というイメージが最も下がった。また「信頼」のほかに「誠実」「鮮度が高い」「自然志向の素材を使っている」というイメージも下がっている。一方で「有名な」「伝統がある」「高級感のある」など、不祥事内容とは直接関係しないイメージへの影響は少なかった。
食品に限らず、これまでに起こった不祥事で「不快に感じたもの」は、謝罪の態度に誠意を感じなかったり、信頼していたのに裏切られたという声が多かった。また、その後の対応に「好感を持ったもの」には、企業としての具体的な対応を評価するものが多く、「石屋製菓」や「松下電器」の名前が目立った。
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