第3回 青色申告ソフトを実際に使ってみた:パソコン好きが青色申告を体験してみると?(1/6 ページ)
前回、前々回と税金とは何か、そして税金を節約するにはどうすればいいかを紹介した。ここからは、個人事業主の青色申告に欠かせない「青色申告ソフト」を実際に使ってみる。
筆者は昨年、弥生の「青色申告07」を購入した。青色申告用ソフトはいくつかあるが価格に大差がなかったので、まずはシェアNo.1の製品を選択したわけだ。半面どの製品が使いやすいのかという疑問はあった。その疑問が、今回の記事を書くことになった理由だ。
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2007年の申告ソフトの販売ランキングを「BCN AWARD2008 申告ソフト部門」で見ると、トップは弥生で42.6%、2位がインターチャネル・ホロン(以下ホロン)の24.6%、3位はソリマチで15.3%となっている。
2月7日現在の販売状況をBCNランキング「申告ソフト」(週間データ)で見てみると、
- やよいの青色申告08(弥生)
- みんなの青色申告9(ソリマチ)
- やるぞ!青色申告2008(ホロン)
- やるぞ!確定申告2008+書籍パック(ホロン)
となっている。ホロンは青色申告と確定申告の2製品にそれぞれ書籍パックがあり、計4製品がある。青色申告ソフトだけでみると、
- 「やよいの青色申告08」(弥生)──28.6%(8位の「確定申告版」を足すと32.3%)
- 「みんなの青色申告9」(ソリマチ)──14.5%
- 「やるぞ!青色申告2008」(ホロン)──8.1%
- 「やるぞ!青色申告2008+書籍パック」(ホロン)──5.3%(3位、4位の計13.4%)
となり、ソリマチとホロンがわずかな差で2位争いをしている。そのほか、NTTデータ、ビズソフト、BSLシステム研究所、Mac OS対応の「Macの青色申告Ver.4」(マグレックス)などの製品が売られている。
各社の青色申告ソフトは毎年11月末から12月初旬に最新版が発売になる。BCNランキングを発表しているBCNによると、「各ソフトは年末から売れ始め、1月でグッと増えて2月がピーク、3月までそこそこ売れる」ということだ。今回は市場シェアを考慮し「やよいの青色申告08」(弥生)、「みんなの青色申告9」(ソリマチ)、「やるぞ!青色申告2008」(ホロン)の3製品を中心に使い勝手を比較してみたい。
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