さようなら、D:誠 Weekly Access Top10(2008年2月22日〜2月28日)
三菱電機が携帯電話事業から撤退するというニュースには本当に驚いた。Dのスライド端末を愛していた身としては寂しくてならない……根強いファンがいたD端末。私より悲しんでいる人は、きっとたくさんいるはずだ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
先週もっとも読まれた記事は、クレジットカード特集の最後を飾った「知られざる『プラチナカード』の世界」。
クレジットカード特集の全記事について取材には同行したのだが、その中でもプラチナカードに関する取材は特に面白かった。ゴールドカードくらいなら記者にもまだ検討の余地があるが、プラチナカードの話題だと完全に他人事。ジェット機チャーターサービスとか、ポイントをフェラーリや宇宙旅行に交換とか、話の内容がすごすぎて「はぁ〜、すごいですねえ」しか相づちが出てこなかったほどだ。
特集は終わってしまったが、実はもう1本分、クレジットカードについて記事を書こうと思って取材済み。3月中には上がる予定なのでお楽しみに。
大画面&スライドが好きでした(悲)
クレジットカードとはまったく関係ないが、三菱電機が携帯端末から撤退する(参照記事)というニュースは、個人的にとてもショックだった。FOMAのD、好きだったのに……。
ご存じの方も多いと思うが、NTTドコモの端末はメーカーによって使い勝手が大きく違う。どこが優れている、というのではないが、“クセ”のようなものがあるのだ。
その結果、人それぞれ「SH(シャープ)が好き」「P(パナソニック)が好き」といった好みが生じる。記者の場合、FOMAで初めて好きになった端末が、三菱電機の「D902i」。FOMAを使い始めて3メーカー目だった。ちなみに、三菱電機と共同開発していた富士通製端末(F)も非常に気に入っていた。相当ウマが合っていたということなのだろう。
大きな画面のスライドタイプ端末だったD902iは人気があったが(女の子が持っているのをよく見かけた)、ニュースになることも多い端末だった。電池パックが破裂する危険があるという理由で回収されたり(参照記事)、端末の発売直後に始まったモバイルSuicaの対応機種になれなかったり……(参照記事)。
当時記者はITmedia +D Mobile編集部にいたため、D902iについての記事をいろいろ書いていた。スキーに行ったら寒すぎて電源が入らなかったとか、電池カバーをなくしてドコモショップに駆け込んだとか、きれいな写真が撮れてうれしいとか。今読み返すとまるで日記のようだ……。
小さな日本の携帯市場で、たくさんのメーカーがひしめきあっている現状では、携帯電話事業を続けることは難しかったのだろう。三菱電機の判断はやむを得ないものだったのだろうが、しかしユーザーとしては寂しさがぬぐえない。
三菱電機は「D905i」「D705i」「D705iμ」で携帯電話の開発・製造を終え、“D906i”は世に出ないという。次、FOMAを買い換えるなら、D905iかD705iのどちらかにしようかと思案中だ。今週末は寂しい気持ちで携帯を買いに行こうかなと思っている。
関連記事
- 鏡音リン、演歌(?)を歌う
初音ミクの弟分(妹分?)、鏡音リン・レン。ミクよりも張りがある声がウリで、どうみても演歌を歌うキャラの声ではないはず。しかし今朝、1度聞いたら忘れられないトンデモ演歌を聞いてしまいました……。 - ありがとう、そしてさよなら――“D”ケータイの思い出
3月3日、三菱電機が携帯端末の開発から撤退するという衝撃のニュースが流れた。いち早くデザインコンシャスなストレートケータイやメガピクセルカメラケータイを投入し、技術面でもユニークな試みをしてきたメーカーであるだけに、撤退が惜しまれる。同社のこれまでの歩みを振り返ってみた。 - 三菱電機、携帯端末から撤退──“D”端末は「D705i」「D705iμ」で歴史に幕
三菱電機は3月3日、携帯電話端末事業から撤退することを明らかにした。「D906i」などの新端末の開発は行わず、すでに納入済みの機種をもって新機種の投入は終了する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.