正社員の給与がなかなか上がらない中で、派遣社員の時給はどうなっているのだろうか? エン・ジャパンによると、派遣社員の平均時給(3月)は1619円で前月比で−0.2%であることが分かった。
「企業が新年度を迎える4月を前に積極的な求人に動いたことで、2月の平均時給は上昇した。しかし3月後半に入り、新年度向けの求人が終息したことで、3月の平均時給は前月から減少した」(エン・ジャパン)としている。
職種別で時給が最も高かったのはシステム開発などの「IT系」で2059円、次いで「クリエイティブ系」が1583円。前月比で上昇率が高かったのは「医療・介護系」で2.0%増の1540円、一方で最も減少したのはCAD・ハード系設計・研究開発などの「技術系」で同−1.9%の1717円だった。
「3月は家電量販店やショッピングセンターなどで新年度を前にしたキャンペーンや販促が増えた」(エン・ジャパン)ため、デモンストレーターや販売などの求人が増加したという。しかし「営業・販売・サービス系」の時給にはそれほど反映されていないようで、前月比でわずか0.1%上昇しただけだった。
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