毎日、満員の通勤電車にウンザリといったビジネスパーソンは多いと思うが、自分が利用している路線に満足しているのだろうか? 首都圏と関西圏を走るJR、私鉄、地下鉄の各路線の利用者に満足度を聞いたところ、総合トップは「東急目黒線」。「ほかの鉄道会社との乗り入れの利便性」「乗客のマナー」などが理由で、高い評価を得ていることが、ネクストの調べで分かった。
2位は「つくばエクスプレス」、3位は「東急東横線」で、トップ3には首都圏の私鉄が独占している。総合4位には関西圏の「北大阪急行電鉄」が入り、「大阪の中心部に乗り換えなしでアクセスでき、住環境の良いエリアを通っていることが高評価につながった」(ネクスト)と分析している。
インターネットを使った調査で、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)と関西圏(大阪府、京都府)在住の18歳〜59歳の男女2万7655人が回答。通勤通学などでJR、私鉄、地下鉄を利用している人が対象で、調査時期は2007年6月28日から9月3日まで。
東西を代表する人気路線は「東急線」と「阪急線」
「一度は住んでみたい“あこがれ”路線」について聞いたところ、首都圏では「東急東横線」と「JR山手線」と回答する人が多かった。東急東横線を選んだ人は相鉄本線利用者など私鉄利用者が目立ち、JR山手線についてはJR総武線利用者やJR京浜東北線利用者から高い支持を集めた。
一方、関西圏では「阪急神戸線」や「JR神戸線」の人気が目立つものの、首都圏と比べ「自分が利用している路線」を支持する人が多い。「総合満足度で高かった路線は、あこがれ路線でも選ばれている傾向があり、首都圏は東急線、関西圏は阪急線の人気が高く、東西を代表する人気路線と言えそうだ」(ネクスト)
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