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「電子メール未経験」、世帯主の5分の1――米調査
ネット接続のない世帯数は、全体の18%。年々減少してはいるものの、ネットなし世帯を「オンライン化」するのは今後も難しそうだ。
電子メールを使ったことがない人は、米国の世帯主の5分の1に上る――調査会社の米Parks Associatesが5月13日、こんな調査結果を発表した。
米国の1088世帯を対象に行った調査によると、18%の家庭(全米の2000万世帯に当たる)には、インターネット接続環境がないという。世帯主の30%は「文書作成にコンピュータを使ったことがない」と回答。「ネットでWebサイトを見たことがない」との回答は、「電子メールを送受信したことがない」と同じく21%に上った。
Parks Associatesは、こうしたデータが、大多数のネット接続のある家庭とそうでない少数派の間に存在する「著しい情報格差を示すものだ」とコメント。電子メールを使ったことがないと回答した世帯主の半分が65歳以上だったこと、56%が高卒以上の学歴を持たないことを挙げ、「格差の要因は年齢と教育レベル」とみる。
「ネットなし」世帯のうち、今後12カ月以内にサービス加入を計画しているのは7%。「ネットなし」世帯は2006年末の3100万世帯(全体の29%)からは着実に減少しているが、Parks Associatesはコンピュータを使う理由が見当たらない、と考える人が多いとして、ネットなしの少数派のオンライン化は今後も難しいとみている。
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