北京オリンピックへの関心、日中に“温度差”
目前に迫ってきた北京オリンピック。どの競技やイベントを観たいか尋ねると、日本では競泳、中国では飛び込みを観たい人が多いことが分かった。マクロミルの調べ。
8月8日から17日間行われる北京オリンピック。開催まであと半月ほどとなり、新聞やテレビでも出場選手たちの様子が頻繁に報じられている。チベット問題を原因とした聖火リレーの混乱などもあったが、北京オリンピックにはどれだけの関心が集まっているのだろうか。
マクロミルの調査によると、「北京オリンピックを観戦したい人(観戦したい+やや観戦したい)」は日本では61%だったが、北京と上海では97%に達していることが分かった。自国開催ということから中国国内での関心は非常に高いようで、「現地へ観戦に行く」と答えた人は北京で57.7%、上海でも33.0%だったが、日本はわずか1.2%にとどまった。
では、オリンピックでは何を観たいと思っているのだろうか。北京オリンピックで観たい競技・イベントについて尋ねたところ、日本では「水泳(競泳)」が62.2%で1位だった。アテネオリンピック金メダリストの北島康介選手が平泳ぎに出場することや、水着問題で注目を集めていることが影響しているかもしれない。
一方、中国で最も観たいと思われている競技は水泳(飛び込み)だった(北京76.0%、上海77.3%)。アテネオリンピックに続いて、金メダルを狙う郭晶晶(グオ・ジンジン)選手らに注目が集まっているようだ。
また、中国では競技以外に開会式(北京は73.7%で2位、上海は71.7%で4位)や閉会式(北京は64.3%で6位、上海は66.0%で6位)を観たいと答えた人も多かった(日本では開会式は24.2%で10位、閉会式は11位以下)。オリンピックを単なるスポーツイベントとしてではなく、自国をアピールする機会ともとらえている人が多いからだろうか。
国の代表としての振る舞いも求められる中国選手
国の代表としてオリンピックに臨む選手たち。選手に期待することを尋ねたところ、日中双方とも「メダルの獲得は問わないが、ベストプレーを見せてくれること」が最も多かった(日本49.8%、北京82.7%・上海81.3%)。
また中国では「フェアプレー精神」や「中国人としての誇りを世界にアピールすること」、「選手間の国際交流」、「金メダルの獲得」などが日本より高くなっている。結果だけでなく、国の代表としての立ち居振る舞いも選手に期待しているようだ。
調査対象は20〜59歳の男女516人(日本)と20〜49歳の男女600人(北京300人、上海300人)。調査時期は7月1日から4日。
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