ガソリン価格高騰で「生活が変わった」――自動車保有者の64.7%
1年前に比べ30%近くも高くなっているガソリン価格。負担が増えたと感じる人は特に地方に多く、また自動車保有者の日常生活にも変化が生じているようだ。JAFの調べ。
ここ数日でWTI原油先物価格※は1バレル当たり120ドル近辺まで下落してきたものの、レギュラーガソリン全国平均価格は依然1リットル当たり180.7円(7月28日時点、石油情報センター)と、空前の高値圏を推移している。ガソリン価格高騰は、自動車保有者の生活にどれくらい影響を与えているのだろうか。
JAF(日本自動車連盟)の調査によると、「自動車を保有・使用していて負担を感じるか」と聞いたところ、84.1%が「負担に感じる(大変負担に感じる+やや負担に感じる)」と回答した。
「負担に感じる」と答えた人に、さらに「負担が増えたことで車の使い方や普段の生活が変わったか」と尋ねると、「車の使い方が変わった」という人は46.8%、「車の使い方、普段の生活の両方が変わった」人は23.9%、「普段の生活が変わった」人は6.2%だった。前問と合わせると、自動車保有者の64.7%の生活に何らかの変化が現れているようだ。具体的には徒歩や自転車の利用が増えたり、燃料を節約する運転を心掛けるようになった人が多いという。
地方ほど負担を感じる人は多い
「負担に感じる」という比率を地域別に見ると、関東では80.1%と全国平均を下回っているが、中国、東北地方では90%を超えている。車が日常生活に必須となる地方が受けている打撃は大きいようだ。個別では「2台所有していたが、1台売却することにした」(静岡県30代男性)、「年金生活者には死活問題」(兵庫県60代男性)といった意見も寄せられた。
インターネットによる調査で、対象は全国の18歳以上の自動車保有者1285人。調査期間は7月9日から31日。
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