値上げの影響で買い控えしている食料品は?
ガソリン価格の高騰とともに消費者の財布に影響を与えているのが、食料品価格の値上げだろう。負担を感じている人は9割以上に達し、買い控えしている商品も増えているようだ。エルゴ・ブレインズの調べ。
小麦や大豆などの原材料価格高騰を受け、各メーカーが加工食品の価格を値上げしているが、消費者の食生活に変化は出ているのだろうか。
エルゴ・ブレインズの調査によると、「食品の価格をどれだけ気にしているか」と聞いたところ、「気にしている(とても気にしている+気にしている)」という人は80.2%。5月にも同様の調査をしており、食品価格を気にしている人が7.5ポイント増えていることが分かった。
食品の値上げはどれだけ家計に影響を与えているのだろうか。「食品の値上げの負担は増えているか」と尋ねると、92.5%もの人が「増えている(とても増えている+やや増えている+増えている)」と回答した。特に「とても増えている」と答えた人は43.6%と、前回調査より8.6ポイント上昇しており、家計への負担が増していることがうかがえた。
インスタントラーメンやマヨネーズなど食料品の値上げが相次いでいるが、値上げの影響で買い控えをしている商品は「パン」が25.5%で1位だった。以下、「お菓子」(20.4%)、「小麦粉」(18.0%)が続いた。前回調査より、「パン」は6.5ポイント、「小麦粉」は3.1ポイント増加している。4月1日に輸入小麦の政府売渡価格※が30%引き上げられたことで、4〜5月にかけて各製粉メーカーが小麦粉の価格を値上げしたことが響いているようだ。
インターネットによる調査で、対象は男女1000人(男性571人、女性429人)。調査期間は7月11日から16日。
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