有用な資源の再利用を促進し、廃棄物を減らすために2001年に施行された家電リサイクル法。消費者が家電を販売店に引き取ってもらう際にリサイクル料金を払うようになったのだが、11月1日からはブラウン管テレビなどのリサイクル料金が値下げされた。
アイシェアの調査によると、リサイクル料金が値下げされたことを知っていた人はわずか15.8%。年代・性別を問わず、認知度は20%を切っていた。
不要になった家電を処理する際、家電リサイクル料金の支払いに抵抗を感じるか? と尋ねると、「感じる」は33.2%、「少し感じる」は52.6%、「感じない」は14.3%だった。年代が下になるほど「感じる」の比率が上がっている(40代27.2%、30代34.9%、20代45.3%)。
現在後払いになっている家電リサイクル料金の支払い方法。前払い方式と後払い方式のどちらが良いか尋ねると、「前払い方式」は52.3%、「後払い方式」は30.1%、「どちらでも良い」は17.6%だった。「処分する際に支払う形が不法投棄につながっているとの認識から、『前払いにすれば不法投棄が減るから』と答えた人が目立った」(アイシェア)
携帯電話による調査で、対象は男女449人(男性46.3%、女性53.7%)。調査時期は11月7日から10日。
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