新聞を読む理由と読まない理由
普段、よく読んでいる新聞は? インターワイヤードの調べによると、「朝日新聞」と「読売新聞」が多かったが、全国紙5紙の1つ「産経新聞」は「中日新聞」を下回る結果となった。
景気悪化の影響により、新聞やテレビなどの経営環境は厳しくなっているが、どの新聞が読まれているのだろうか。普段ニュースを読んだり見たりする媒体は「テレビ」(88.8%)と「インターネット(PC)」(82.7%)が8割以上、しかし「新聞」は69.5%と7割弱であることが、インターワイヤードの調べで分かった。年代別で見ると、「テレビ」と「新聞」は年代が上がるにつれて割合が高く、「インターネット(PCまたは携帯電話)」は年代が低くなるほど多くなる傾向がうかがえた。すべての年代で「テレビ」を見る人は8割を超えたが、「新聞」は20代(52.7%)と60代以上(91.0%)の差は38.3ポイントとなり、年代によって差が大きい。
新聞の購読状況を見ると、「朝刊のみ定期購読している」は40.1%。「朝夕刊セットで定期購読している」は32.7%と、セット購読よりも朝刊のみの人が多かった。また、よく読んでいる新聞を聞いたところ「朝日新聞」(24.5%)と「読売新聞」(23.4%)が多く、次いで「日本経済新聞」(15.1%)、「県紙」(10.7%)、「スポーツ紙」(7.0%)、「毎日新聞」(6.4%)という結果に。また全国紙5紙(朝日、読売、毎日、産経、日経)の1つ「産経新聞」(4.0%)を読んでいる人は、ブロック紙の「中日新聞」(5.5%)を下回った。一方で「新聞は読んでいない」と答えた人は20.8%に達した。
インターネットによる調査で、1万231人(男性47.2%、女性52.8%)が回答した。調査期間は9月17日から10月2日まで。
よく読む面・欄は男女によって違い
新聞を読むという人に、新聞を読む理由を尋ねたところ「いろいろな話題・情報が手に入るから」が42.1%でトップ。このほか「自分のペースで読めるから」(37.8%)、「習慣になっているから」(35.5%)、「情報解説が詳しいから」(34.0%)と続いた。ちなみに「報道が早いから」は7.7%と1割にも満たなかった。
新聞のどの面または欄を読んでいる人が多いのだろうか。男女別で見ると、男性は「一面トップ」「経済面」「政治面」「スポーツ面」「国際面」などが多く、女性は「テレビ・ラジオ欄」「生活面」「地域面」「天気予報」などが目立った。
新聞を選ぶ際、紙面におけるポイントを聞いたところ「情報の正確さ」(35.6%)がトップ。以下「情報・解説の分かりやすさ」(32.6%)、「欲しい情報がある」(26.2%)、「情報・解説の詳しさ」(25.6%)と続いた。全国紙5紙の中で、「情報の正確さ」では「日本経済新聞」が高く評価され、逆に最も低かったのは「読売新聞」。
日本経済新聞については「情報・解説の分かりやすさ」「欲しい情報がある」「情報・解説の詳しさ」「情報の量」「仕事・生活に役立つかどうか」「報道の客観性」「ほかの新聞にはない情報がある」の項目で、ほかの新聞を上回った。読売新聞は「文字の読みやすさ」、産経新聞は「スタンスや考察が支持できる」で、それぞれトップとなった。
新聞を読んでいないという人に、読まない理由を聞いたところ「テレビやインターネットでニュースを得ているから」が72.0%で断トツ。以下「価格・購読料が高いから」(49.5%)、「読んだ後の新聞がゴミになるから」(34.9%)、「新聞を読む時間がないから」(26.6%)、「新聞の勧誘が嫌だったから」(24.9%)と続いた。
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