日本人はきっと、ハワイの地ビールを好きになる――禎・アレン・ゴードンさん(後編):嶋田淑之の「この人に逢いたい!」(4/4 ページ)
スコッチを世界ブランドにした英国名門公爵家の血筋に当たるゴードンさん。彼が、今取り組んでいるのが、コーヒービールなどさまざまな種類があるハワイの地ビールを、日本市場に広めるという仕事だ。
しかし日本国内でロコモコを作ろうとしても、その味の決め手になるグレイビーソースがほとんど入手できないのだ。都内のハワイアン・レストランに行っても、デミグラスソースがかかったロコモコが出てきてがっかりすることが多いし、何より自宅で作る際にとても困るのである。
また、ハワイに行ったことのある人ならご理解いただけると思うが、ハワイでの朝食といえば、マウイオニオンのサラダが欠かせない。マウイオニオンのジューシーな甘み、旨味は、何物にも代え難い。サラダ嫌いの男性諸氏も大ファンになること請け合いの、じつにおいしい玉ねぎなのだ。しかし、これまた日本では食べられない。
ゴードンさんは、こうした日本のハワイファンのニーズを、ひとつひとつ着実に実現してゆくことだろう。ゴードンさんの日々の活動ぶりと、その成果を見ていると、日本にいながらにして、ハワイのライフスタイルを実現できる日は決して遠くはない――そう思えてならないのである。
ハワイファンの一人として、筆者も応援したいと思う。頑張れ、ゴードンさん!
嶋田淑之(しまだ ひでゆき)
1956年福岡県生まれ、東京大学文学部卒。大手電機メーカー、経営コンサルティング会社勤務を経て、現在は自由が丘産能短大・講師、文筆家、戦略経営協会・理事・事務局長。企業の「経営革新」、ビジネスパーソンの「自己革新」を主要なテーマに、戦略経営の視点から、フジサンケイビジネスアイ、毎日コミュニケーションズなどに連載記事を執筆中。主要著書として、「Google なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか」、「43の図表でわかる戦略経営」、「ヤマハ発動機の経営革新」などがある。趣味は、クラシック音楽、美術、スキー、ハワイぶらぶら旅など。
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