調査リポート
若者は正社員になれたのか? 2年後の雇用のカタチ(2/2 ページ)
明治安田生活福祉研究所は12月18日、「第2回 若年層の就労に関する意識調査」を発表。2年前に行った同様の調査との変化を調べた結果、2006年に非正規就労者・無職者だった男性の4人に1人は正規就労者(正社員)になっていることが分かった。
年長フリーターは厳しい状況
「自認フリーター自身に対する質問」ではフリーターの就労状況などを調査。インターネットによる調査で、対象は17〜39歳(2006年時)の派遣・契約社員、パート・アルバイト、無職・休職中の人のうち「自分はフリーターだと思う」と回答した単身男女374人(男性204人、女性170人)。
2006年にフリーターだった人の現在の就労状況を尋ねると、男性で正規就労者になった人は、29歳以下で23.7%、30歳代では14.0%。女性ではさらに少なく29歳以下で18.4%、30歳代で6.9%だった。また、女性で家庭に入った人(専業主婦+家事手伝い)は29歳以下で11.2%、30歳以上では7.0%いた。
「無職・休職中」の人は29歳以下では男性13.4%、女性10.2%だが、30歳以上では男性21.5%、女性18.1%と高水準となっている。「年長フリーターの厳しい状況がうかがえる」(明治安田生活福祉研究所)
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