三菱自動車や富士重工業が電気自動車(EV)の販売を予定しているなど、EV元年となりそうな2009年。EVのニーズはどれくらいあるのだろうか。
アリババの調査によると、自家用車を保有している20代から50代の男女で、EVについて「知っており、内容も理解している」人は66.3%であることが分かった。しかし男女別に見ると、女性(48.7%)と男性(84.0%)では認知率に倍ほどの差が出た。
各社がEVを開発しているが、主要なEV16車種を挙げて「どの電気自動車を知っていますか」と聞くと、三菱自動車の「i MiEV」が42.4%でトップ。以下、富士重工業の「スバルR1e」(16.5%)、日産自動車の「でんきキューブ」(11.1%)、トヨタ車体の「コムス」(9.4%)が続いた。しかし、挙げられたEV16車種を1つも知らないという人も47.5%いた。アリババでは「電気自動車のことを何かしら知っていても、車種名までは認知されていないという実態が明らかになった」と分析している。
EVを導入する上でネックとなるのが価格。EVを購入したいと思っている人に購入したいと思う価格を尋ねると、「150万〜200万円未満」が24.7%でトップ。以下、「100万〜150万円未満」(20.0%)、「200〜250万円未満」(18.0%)が続いた。過半数は200万円未満のEVを求めているようだ。
インターネットによる調査で、対象は全国の自家用車を保有している20代から50代の男女300人(男性150人、女性150人)。調査時期は2008年12月9日から11日。
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