フードバンクにマクロビオティック……食に関する用語、どれだけ知ってる?
食をめぐる問題でどんなことを気にしている人が多いのだろうか? ネットマイルの調査によると、「日本の食料自給率の低さ」がトップ。食の問題について男性は「広い視野」から、女性は「身近なところ」に目を向けている人が目立った。
食育やオーガニックなど食にまつわる用語について、どのくらいの人が理解しているのだろうか。10項目の用語を比較したところ、理解しているのは「賞味期限と消費期限」が最も多く83.5%に達していることが、ネットマイルの調査で分かった。
次いで多かったのは「食育」(54.6%)、「スローフード」(45.8%)。一方、「知らない」という答えが多かったのは「FOOD ACTION NIPPON」(83.4%)、「緑提灯」(82.2%)、「マクロビオティック」(59.6%)、「フードバンク」(58.4%)。この結果について「日頃の食生活に関わりの深い用語については理解が進んでいるようだが、NPOやボランティア団体が行っている食に関する行動については、まだまだ認知度が低い」(ネットマイル)と分析している。
食をめぐる問題の中で最も気になるものは何ですか、と聞いたところ「日本の食料自給率の低さ」がトップで37.2%。このほか「食品の安全性」(31.0%)、「肥満や生活習慣病の増加」(11.5%)と続いた。男女別で見ると、男性は「日本の食料自給率の低さ」(43.7%)、女性は「食品の安全性」(39.7%)という結果に。「男性はより広い視野から、女性は身近なところに目を向けながら、食についての問題を捉えているようだ」(同)
インターネットによる調査で、男女600人(男女300人ずつ)が回答した。調査日は2月13日。
日頃の食生活に気をつかっていない理由
日頃の食生活に「気をつかっている」という人(444人)は、どんなことに気をつけているのだろうか。最も多かったのは「野菜を十分にとる」で60.4%、以下「1日3食規則正しく食べる」(55.9%)、「栄養のバランスに気を配る」(55.2%)と続いた。男女別で見ると、全体的に男性よりも女性の方が気をつけている比率が高く、中でも「新鮮な食材を選ぶ」「脂肪のとりすぎに気をつける」「塩辛い食品は控えめにする」といった項目が目立った。
一方、食生活に「気をつかっていない」という人(156人)は、なぜ気をつけていないのだろうか。最も多かった理由は「面倒くさい」で30.8%、次いで「気にしても仕方がない」(21.8%)、「何に気を配ればいいのか分からない」「お金がかかる」(いずれも16.0%)だった。男女別で見ると、男性は「気にしても仕方がない」という理由で気に留めず、女性は「面倒くさい」と、あきらめている人が少なくないようだ。
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