全体的に新聞や雑誌の購読部数が減少傾向にあるが、インターネットを使ってニュースサイトを閲覧している人はどのくらいいるのだろうか。インターネットでニュースサイトを「毎日見ている」という人は38.3%、「毎日ではないが頻繁に見ている」(22.2%)と「たまに見ている」(21.7%)を合わせると、閲覧率は82.2%に達していることが、アイシェアの調査で分かった。
インターネットでニュースサイトを「見る」と答えた人に、よく見るニュースサイトはあるかと聞いたところ「2〜5サイトある」が50.0%で最も多かった。逆に「ない」と回答した人は19.9%と、約8割の人がよく見るニュースサイトがあるようだ。
携帯電話による調査で、20代〜40代の男女465人(男性57.0%、女性43.0%)が回答した。調査期間は2月11日から2月16日まで。
よく見るサイトは?
インターネットを使って「よく見るサイトがある」と答えた人は、どのようなサイトを見ているのだろうか。最も多かったのは「ポータルサイト」(76.5%)で断トツ。このほか「新聞系」(48.4%)、「IT系」(31.7%)、「個人ニュースサイト」「仕事に関する業界ニュース」(いずれも12.7%)、「地方ニュース」(8.2%)という結果に。
男女別で見ると、男性は「IT系」(43.8%)や「個人ニュースサイト」(16.2%)、「仕事に関する業界ニュース」(14.6%)が目立った。年代別で見ると、20代は「IT系」(41.2%)や「個人ニュースサイト」(35.3%)の利用率が、30代・40代より高い結果となった。また「新聞系」と「仕事に関する業界ニュース」については、年代が上がるほど利用率は増加している。
またニュースサイトをよく見る理由を聞いたところ、「見慣れているのでなんとなく」が69.9%でトップ。次いで「情報が多いから」(25.8%)、「コンテンツが充実しているから」(25.2%)。しかし「信頼できるから」は17.6%と、2割にも満たなかった。年代別で見ると、20代よりも30代、40代の方が「サイト構成の分かりやすさ」を理由に挙げる人が多かった。
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