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146年の歴史に幕――シアトルの大手新聞が完全オンライン化へ
買い手が見つからず、約150年の歴史を持つSeattle Post-Intelligencerが紙媒体から撤退する。
メディアコングロマリットのHearstは3月16日、傘下の新聞である「Seattle Post-Intelligencer(P-I)」を完全オンライン化し、Webサイトseattlepi.comに移行すると発表した。翌17日が紙メディアとしての最終発行日となる。
同紙は、米ワシントン州シアトルで発行されている大手日刊紙2紙の1紙で、1863年に「Seattle Gazette」として創刊された。しかし現在は競合するSeattle Timesと共同運営合意を結び、日曜版は両社の合併号とするなど共存関係にあった。
Hearstは1月9日に、P-Iの売却と、Seattle Timesとの共同運営権の売却を発表。しかし買い手が見つからなかったため、オンライン化する決断を下した。同時にSeattle Timesと共同運営合意も終了する。
同紙の16日の記事によると、現在の購読者11万7600人には3月18日から自動的にSeattle Timesが配達されるという。
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