大手小売各社が積極的にプライベートブランド(PB)の展開を進めているが、消費者はどのように受け止めているのだろうか。
インターワイヤードの調査によると、主要なPBの認知度を尋ねたところ、最も知っている比率が高かったのはイオンの「トップバリュ」で85.3%。以下、セブン&アイホールディングスの「セブンプレミアム」(53.2%)、ダイエー(フーデックスはマルエツ)の「セービング/おいしくたべたい!/フーデックス」(46.9%)、八社会の「Vマーク/バリュープラス」(22.3%)、コプロの「生活良好」(21.8%)が続いた。PB商品を取り扱う企業は増えているが、まだまだ認知度は低いようだ。
知っているPBがある人に「PB商品を購入していますか?」と聞くと、「頻繁に購入している」(18.7%)、「ときどき購入している」(63.5%)、「1・2回購入したことがある程度」(14.0%)、「購入したことはない」(3.8%)だった。知っているPBがある人のうち、96.2%は実際にPB商品を購入したことがあるようだ。
PB商品を購入したことがある人によく購入するPB商品を尋ねたところ、トップは「菓子」で44.9%。以下、「飲料」(30.0%)、「インスタント食品(カップめんなど)」(28.9%)、「パン」(25.4%)、「調味料」(24.1%)、「乳製品」(23.6%)、「トイレットペーパーなど」(19.1%)、「レトルト食品」(16.4%)、「ハム・ベーコン類」(15.4%)、「冷凍食品」(15.0%)が続いた。食品系のPB商品が上位に多くランクインしている。
PB商品を購入したことがある人に購入理由を聞いたところ、最も多かったのは「価格が安いから」で82.7%。以下、「メーカーのブランドに劣らない品質だから」(36.3%)、「スーパーが責任を持って販売していそうだから」(25.8%)、「大手スーパーの商品だから」(15.0%)が続いた。安さを支持して購入している人が圧倒的に多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は男女1万1236人(男性5679人、女性5557人)。調査期間は2008年11月26日から12月11日。
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