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賃貸VS.購入はどちらがおトク?――20年間のコストで比較する1-8.住まいの選択、完全理解!(2/3 ページ)

「賃貸」と「購入」、マンションタイプを例に取り、20年間のコストを比べてみましょう。「購入」はローン返済や持っている時の税金、管理費などの負担が大きいですが、ケースによっては売却で戻ってくる金額も大きい。一方、「賃貸」は家賃と更新料だけの支払いですが、払ったお金は戻ってきません。20年で比べると、その差は意外にも……?

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ローン完済後に断然有利になる購入

 4000万円の新築マンションを購入して20年でローンを完済すると、その間の総コストが概算で6000万円。もちろんこれは決して軽い負担とはいえません。賃貸と比べて1500万円も多く払わねばならず、購入派の負け戦は一目瞭然? いえいえ、そうとも言えません。前ページの図のケースでは20年でローンを完済している点がミソ。完済後は月々17万7472円の支払いなしで住み続けることができるのですから、その分が年間約213万円。7年間でほぼ賃貸との差1500万円を埋められる計算です。固定資産税と都市計画税は残りますが、8年目以降(通算では28年目)は購入の方が断然有利になるわけです。

 しかも、購入には売却という一発大逆転のチャンスもあります。分譲時4000万円のマンションが築20年の時点でいくらの値を付けるかがポイントです。半額としても2000万円。ですが通常、半額以下ということは滅多にありません。20年目に売却に成功すれば、かなりの確率で賃貸を逆転することは可能なのです。20年後の売却状況は今知ることはできませんが、景気後退といわれる現在でも、中古住宅購入検討に当たっては買い控えない人が多いという調査結果も出ています。急行停車駅の駅前なのに静かな環境などの条件が揃えば、購入代金+αが戻ってくるケースもあるでしょう。

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