大手企業の夏のボーナスは75万……大阪の中小企業はいくら?
大阪府下の中小企業で「ボーナスを支給する」と回答した企業は56.7%で、前年比8.9ポイント減少していることが、大阪市信用金庫の調査で明らかに。「ボーナスは支給できないが、少額の手当てを出す」はやや増えたものの、「全く支給しない」という企業も増加した。
経団連がまとめた夏のボーナス調査によると、大手企業の平均妥結額は75万3348円(前年比18.28%減)だったが(関連リンク)、中小企業の状況はどうだったのだろうか。
大阪市信用金庫の調査によると、大阪府下の中小企業で「ボーナスを支給する」と回答した企業は56.7%で、前年比8.9ポイント減少していることが分かった(関連記事)。「支給しない」と答えた企業の内訳を見ると、「ボーナスは支給できないが、少額の手当てを出す」が30.5%(同4.0ポイント増)だったが、「全く支給しない」とする企業も12.8%(同4.9ポイント増)と厳しい状況がうかがえた。
業種別に見ると、「支給する」企業は小売業(40.0%)や運輸業(50.0%)で少なかった。また従業員規模別では、規模が小さくなるほど「支給する」企業は少なくなっており、50人以上の86.0%に対し20人未満は53.0%と、その差は33.0ポイントも開いた。
大阪市信用金庫の取引先企業を対象に、1059社が回答した。調査時期は6月中旬。
1人当たりの支給額
大阪府の中小企業で働く人の、1人当たりのボーナス支給額はいくらくらいなのだろうか。ボーナスを支給すると答えた企業に聞いたところ、全体の平均支給額は25万5100円で、昨年夏(26万2823円)に比べ7723円の減額した。支給額の分布を見ると「20万円〜29万円」が最も多く41.2%、次いで「20万円未満」(27.9%)、「30万円〜39万円」(21.2%)という結果に。「支給企業割合、支給額ともに(1998年の調査以来)過去最低を記録し、夏の中小企業のボーナス支給状況はこれまでで最も厳しい状況となった」(大阪市信用金庫)
また支給時期を聞いたところ、「7月中」とする企業が最も多く76.5%。次いで「6月中」(13.7%)、「8月中」(9.8%)だった。この5年間で「8月中」は減少し、その一方で「6月中」が増える傾向が見られた。
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