コラム
日本のスタバはどう変わる? カイゼンして改善(2/2 ページ)
米国のスタバの業績が回復しているという。業績回復の要因は「トヨタ流のカイゼン」を取り入れているからだというが、そもそもカイゼンすることによって、どのような効果をもたらすのだろうか?
サードプレイスはどうなった?
そもそもスタバといえば、サードプレイスが売りだっと記憶するのだが。すなわち普通の喫茶店、カフェとは異なり、ゆったりとした時間を過ごす場所が、ショップコンセプトだったはず。ただ、もしかしたら米国ではコンセプトからして日本とは違った可能性はある。それならばカイゼン効果で業績も改善するというのは、あり得る話だと思う。
しかし、同じことを日本でやったらどうなるだろう。果たして客足は増えるのだろうか。ここは思いっきり疑問に感じるところだ。というか、まず最近佐々木俊尚氏が提唱されているデジタル・ノマドのための仕事場からは、スタバは外さなくてはならないだろう。
あっ、そうか!
そうやってコーヒー1杯で粘る客がいなくなる方が、売上的にはカイゼン効果が見込めるということなのだろうか。とりあえず、好き嫌いはあるにせよ、まだコーヒーの味だけは独特のものをキープしている。のだから、その味だけは失わず、あとは回転率を高めることで業績を上げる。
そのためには工場的な雰囲気こそ望ましい。でも、それってドトールみたい。日本のスタバがどう変わるのか、興味津々だ。(竹林篤実)
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