景気の悪化を実感――転職者の65%
4月〜6月に転職活動をした人は、何社くらい応募したのだろうか。リクルートの調査によると、4割ほどが「10社未満」と回答していることが分かった。その一方、「50社以上」という人も1割ほどいた。
転職に際し、景況感の悪化を感じた人はどのくらいいるのだろうか。4月〜6月に転職活動をした人に聞いたところ、65.2%が「景況感の悪さは転職に影響した」と回答していることが、リクルートの調査で分かった。景況感悪化を感じた理由として、「書類選考だけで落とされるケースが非常に多かった」「とにかく職安が混んでいた。1件の募集につき数十人の応募などざらだった」といった声があった。
前の勤務先を退職した理由は、「会社の将来性や方向性への不安」(48.1%)を挙げる人が最も多かった。このほか「仕事を通じて成長感を実感できなかったから」(27.4%)、「勤務条件への不安」(25.9%)、「会社倒産、人員整理・解雇」(16.6%)などが上位に並んだ。
インターネットによる調査で、4月〜6月に転職活動を行い、就職先が決まった2884人が回答した。調査期間は4月1日から6月30日まで。
転職が決まった今の気持ち
転職活動をした人は何社くらい応募したのだろうか。最も多かったのは「5〜9社」で18.3%、次いで「2〜4社」が16.5%。ただ「50社以上」という人が11.3%もいるなど、転職することの難しさがうかがえた。
転職が決まった今の気持ちを聞いたところ「すごく疲れた。でも妥協しなかったおかげで、希望の業種・職種につけた」「まずは収入を確保できたことにホッとしている。この転職が成功だったのか失敗だったのかはまだ分からないが、精一杯やってみたいと思う」「不況の中、ようやく正社員として雇ってもらえるという安心感がある。年収が低くなったことは我慢するしかない」といった意見があった。
関連記事
- 不採用の理由を「お答えできない」理由
就職活動(新卒・転職)をしていて100発100中で合格・採用をゲットできる人はいません。普通は採用される率より、不採用となる率の方が高いでしょう。不採用となった時、その理由を企業に尋ねると教えてくれるでしょうか? - 「辞めますカード」に効果はあるか?
会社員をやっていると辞表を叩きつけたくなることや、辞表を盾に交渉をしようと思ったことのある人は少なくないでしょう。辞表を会社に出すとどのようなことが起こるのでしょうか? - 5分で分かる正しい会社の辞め方
「早くこの会社を辞めたい」と思っていたビジネスパーソンにとって、転職先が決まればついつい“うかれがち”になるもの。しかし、退職の意思を伝える順番など、転職の際に注意すべきことは意外と多い。その注意すべき点とは……?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.