日本経団連は9月29日、2009年4月入社の新卒初任給調査を発表した。調査結果によると、大卒事務系は平均で前年比0.09%増の20万8309円だった。このほか大卒の技術系は同0.55%増の20万9752円、短大卒の事務系は同0.65%増の17万3601円、高卒の事務系は同0.72%増の16万3038円。
前年の初任給を“凍結”した企業の割合は9割弱(87.0%)になり、2005年以降続いてきた減少傾向から増加に転じた。初任給凍結企業の割合が8割を超えたのは、2005年(86.0%)以来4年ぶり。
大卒事務系の産業別初任給を見ると、最も高かったのは「石油・石炭製品」で24万4833円、次いで「新聞・出版・印刷」(23万2535円)、「紙・パルプ」(22万2613円)と続いた。逆に低かったのは「金融・保険業」で19万703円、次いで「電気・ガス業」(20万1287円)、「土木建設業」(20万3226円)という結果に。
日本経団連の会員企業など485社が回答。調査期間は5月13日から6月5日まで。
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