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なぜ人は立ったままコミュニケーションするのか(1/2 ページ)

「立ったままおしゃべりをしたことがある」という人は多いだろうが、実際にはどんな人と話しているのだろうか。15〜49歳の人に聞いたところ「同性の友人」が最も多く、次いで「職場の同僚」「職場の上司、部下」と続いた。ネットエイジア調べ。

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 立ったままのコミュニケーション(立ちコミ)というと、「ちょっとしか時間に」や「バッタリ出会ったついでに」などをイメージする人も多いだろう。実際にはどんな人と立ちコミをしているのだろうか。15〜49歳の人に聞いたところ、「同性の友人」(69.2%)が最も多く、次いで「職場の同僚」(47.3%)、「職場の上司、部下」(35.1%)、「家族」(32.8%)であることが、ネットエイジアの調査で分かった。


(出典:ネットエイジア)

 また立ちコミする理由としては「バッタリ会った人としゃべることが多いから」(58.7%)が最も多かった。このほか「あえて場所を設けて、ゆっくり話すほどの内容ではないから」(53.1%)、「たまたま座る場所がないから」(33.3%)、「腰をすえておしゃべりをする時間がないから」(20.5%)という結果に。

 1回当たりの立ちコミの平均時間を聞いたところ、男性では「5分以内」(42.4%)、女性では「5分以上10分未満」(33.2%)が最も多かった。立ちコミの場所については「道路」(58.1%)、「職場」(48.4%)、「スーパー・商店・店舗」(29.1%)などが上位に並んだ。


(出典:ネットエイジア)

 第一生命経済研究所の宮木由貴子副主任研究員は「対人距離の研究によると、いわゆる親密な関係に当たる距離感は50センチ以内。しかし立ちコミはあまり親しくない人でも、50センチ以下の距離でコミュニケーションをとることが多い。立ったままなら『疑われない』『逃げやすい』、気軽に緊密なコミュニケーションをとりつつ、どこかに逃げ場がある。それは携帯メールを使ったコミュニケーションとどこか似ている」という。

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