アウディジャパンは1月7日、2010年度の事業戦略について説明会を行った。2009年の登録台数は1万6171台で、3年連続の増加。歴代2番目の記録となった。また、日本の輸入車市場シェアでは初めて10%の大台を達成した。
景気低迷・自動車不況の中で、輸入車市場は縮小傾向にあり、2008年が前年比−16%、2009年※が同−20%と非常に厳しい環境が続いている。その中で販売台数・シェアを共に伸ばした要因について同社社長のドミニク・ベッシュ氏は、(1)環境性能の高いモデルを多数投入した(2)日本市場でブランド認知度が上がった(3)ディーラーの店舗数が増え、販売力が上がった、という3点を挙げた。
※2009年は1〜11月までの数字
2010年、アウディでは7車種を発表する予定だ。A5スポーツバック、R8スパイダー、S5カブリオレ、TT RS、Q7 3.0TDI with ultra low emission systemのほか、2台は未定だという。
20万円安くなる「エコフレンドリーサポート」
ドミニク氏のスピーチの中で何度も登場したキーワードが「環境性能」だった。アウディジャパンは3月末まで、「アウディエコフレンドリーサポート」として、環境性能に優れる同社の新車を購入する際の販促キャンペーンを開始する(参照リンク)。これはアウディのラインアップのうち、環境性能に優れるモデルを新車購入した場合、1台あたり20万円をアウディ正規販売店またはアウディジャパンが負担するというもの。輸入車はエコカー減税の恩恵を受けにくいためのキャンペーンである。
なおこの日の事業戦略説明会は、Twitterでライブ中継されていた。 @audijapan にTwiitがまとめられている。
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