3人に1人は「コスト削減で“転職”も」――その理由は?
あなたの会社ではどのようなコスト削減が行われていますか? 中小企業で働く人に聞いたところ「コピー費の削減」が最も多く、次いで「残業代の削減」「交通費の削減」と続いた。NTTレゾナント調べ。
リーマンショック以降、会社ではどのようなコスト削減が行われているのだろうか。中小企業(従業員数10〜299人)で働く社員に聞いたところ「コピー費の削減(カーラコピーの禁止、出力自体の抑制など)」(58.8%)が最も多いことが、NTTレゾナントの調査で分かった。このほか「残業禁止による残業代削減」(41.8%)、「交通費の削減(出張の抑制、タクシー代削除など)」(41.2%)と続いた。この結果について、NTTレゾナントは「即効性が高く、すぐに実行に移せるコスト削減施策を行っている企業が多いようだ」としている。
コスト削減によって、業務が非効率になったと感じたことが「ある」と答えた人は52.1%。またコスト削減によって、働くモチベーションが下がると思いますか、と聞いたところ「思う(大変思うを含む)」と回答したのは61.2%に達した。
インターネットによる調査で、中小企業で働く524人が回答した。調査期間は2009年12月18日から12月21日まで。
コスト削減による影響
コスト削減によって、退職(転職)を考える際の1つの要因になると思いますか? この質問に対し、「なる」と答えた人は37.8%。「なる」と答えた人に、その理由を聞いたところ「働くモチベーションが下がるため」(82.8%)が断トツ。次いで「業務に悪影響を及ぼすため」(44.4%)、「コスト削減を意識することがストレスにつながるため」(31.3%)と続いた。
コスト削減によって、なくなったもの(減ったもの)は何だろうか。「余裕」(55.9%)と答えた人が最も多く、次いで「給料」(46.2%)、「会社への忠誠心」(27.7%)、「社内コミュニケーション」(17.6%)、「お客様との付き合い」(17.2%)など、「コスト削減が社員の気持ちを考えずに行われているようだ」(NTTレゾナント)
関連記事
- 引きこもりに男性が多い理由
東京都の2008年調査によると、“引きこもり”の71.4%が男性ということでした。なぜ男性は引きこもるのか? なぜ女性は引きこもらないのか? その理由と対策を考えてみました。 - ひょっとして……“バブル組”に苦しめられていませんか?
昔に比べ「管理職の力が強くなってきた」と感じたことはないだろうか。部下の採用、配置転換、リストラなど……いろいろなところで強権を振るい始めている。しかしこうした動きに対し、「危険な兆候」と懸念する声も出始めている。それは……? - 「会社を辞めたい」と感じているのは、どの業種で働いている人?
あなたはいまの会社で働いていることに、誇りを感じていますか? 「誇りに感じている」と「誇りに感じていない」という人はほぼ同じという結果に。業種別で見てみると、誇りに感じているのは「電力・ガス・水道」で働いている人が多かった。ネットマイル調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.