“スペック”が高い人の特徴:ちきりんの“社会派”で行こう!(2/2 ページ)
どこの職場やコミュニティにもいる“できる人”。そういう人の類型を、PCのスペックになぞらえて表してみると……。
6.通信環境とネットワークが充実
さまざまな情報源として使える、充実した外部ネットワークを持っている。何かあると、すぐにその道の専門家から必要な情報を集めてくることができる。動画情報を短時間で手に入れるのもお手の物、分からないことがある時、ちょっとつぶやけば解答やヒントがあちこちから提供される。本人は本も資料も持たず身軽に生きているが、イザという時の情報収集力はすごい。
7.拡張機能が充実
現在の実力は大したことはないが、潜在能力にあふれた人。努力と資金量次第ではかなりの地位&実力に上りつめることが可能になると思われる。
8.多彩なアプリがインストールされている
さまざまな資格を持っており、何でも“便利道具”を持ち出してきてソツなくこなす。ただし、たまに融通が利かない場合もある。普通の履歴書の特技資格欄には書ききれないほどの資格名が並んでいるが、中には自分でもどんな資格なのか忘れてしまったものもある。また結局何に使うのか意味不明な資格も実は多い。
9.バッテリー容量が大きい
とにかくタフな人。何日も徹夜が続き、仲間がみな疲弊しているのに、1人元気を保っている。しかも少々食事を抜いても、空腹で倒れたりはしないスタミナがある。特に食事がとれないほど忙しい時は、体の動きを少なくして省体力モードで乗り切るなど体力管理にも定評がある。
10.ヘルプデスクが充実。メーカー保証も延長済み
何があっても実家の母親に電話して聞くとすぐに解決する。24時間いつでも電話できる。母の説明は時にはまどろっこしいが、病気やけがの時はやさしく介抱して治してくれる。なお、より高度な質問は兄に聞く必要があるのだが、こちらは兄弟とはいえ別途謝礼が必要になる。
あなたが勝負するスペックは?
こんな感じでしょうか。時には「自分はどれで勝負しようか?」と考えてみるのもいいかもしれません。CPUに自信がない場合は、バッテリー持久力で体力勝負とか、外部ネットワークを築いてカバーするなど。得意分野を絞って“できる人”を目指しましょう。
そんじゃーね。
著者プロフィール:ちきりん
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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