今度の電動アシスト自転車は平地走行時にも充電――三洋の新エネループバイク
三洋電機は平地を走っていても発電してバッテリーに充電できる電動アシスト自転車「eneloop bike(エネループバイク)」の新モデル「CY-SPL」を発表した。発売日は4月21日で、価格は15万7290円。
三洋電機は3月2日、電動アシスト自転車「eneloop bike(エネループバイク)」の新モデル「CY-SPL」を発表した。発売日は4月21日で、価格は15万7290円。
エネループバイクは、前輪にモーターが付いた電動自転車。走行中の運動エネルギーを電気エネルギーに変えて充電する回生充電機能を備えている。
CY-SPLの最大の特徴は、平地走行中でも発電してバッテリーに充電できる「エコ充電モード」が加わったこと。従来のエネループバイクでは、ブレーキ操作時にモーターを発電機に切り替えるシステムと、下り坂で自動的にモーターを発電機に切り替えるシステムがあったが、エコ充電モードで平地走行中でも発電できるようになったことで、さらに長距離をアシスト走行できるようになった。
エコ充電モードでは1充電当たりの走行距離が55キロとなり、電力を最も消費するパワーモードより走行距離が53%アップしている。
また、「お客さまからバッテリーの残量が分かりにくいという声があった」(三洋電機)ことから、CY-SPLでは充電切れが近いことを分かりやすくするための「パワーリザーブ機能」を搭載。
電池容量(最大7.6Ah)が約1Ahまで減少すると、アシスト走行をいったんストップして、バッテリーの充電が必要なことを警告。この状態から電源ボタンを2秒間長押しすることで、アシスト走行を再度スタートできるようになる。
本体サイズは24型が1770×570×740〜920ミリ(全長×全幅×サドル高さ)で重さが約24.6キロ、26型が1860×570×750〜930ミリ(全長×全幅×サドル高さ)で重さが約25.3キロ。カラーは24型がホワイトとワインレッドの2種類、26型はワインレッド、シルバー、ダークブルーの3種類。充電時間は約280分で、走行距離はパワーモードが36キロ、オートモードが45キロ、エコ充電モードが55キロ。
電動アシスト自動車の国内出荷台数は年々伸びており、2008年には原動機付き自転車を逆転、2009年にはさらにその差を広げている。三洋電機では「この追い風を受けて、出荷台数を増やしていきたい」とコメントしている。
関連記事
- 両輪駆動の「エネループバイク」に“2倍アシスト”のビジネス向けモデル
三洋電機は、走りながら発電して充電できる電動アシスト自転車「エネループ バイク」シリーズに、ビジネスモデルを追加する。人力に対するモーターの力の比率を高めた「パワーアップモード」を搭載し、より少ない力で走行できるという。 - 3倍の力で走行する電動ハイブリッド自転車「eneloop bike」、その実力とは?
三洋電機は、ペダルをこぐ力の3倍で走れる「eneloop bike(エネループ バイク)」を2009年2月上旬に発売すると発表。実際に筆者が乗ってみると、その加速感は想像以上だった。 - 明日から始める! 初めての自転車通勤(1)
最近運動不足が気になる。でも忙しくてジムに行く時間もない……そんな悩めるビジネスパーソンにお勧めなのが「自転車通勤」だ。とはいえ、身の回りに経験者がいないとまずは装備を揃えるところから不安なもの。本連載では「初めての自転車通勤」をガッチリフォロー&応援していきます! - 三洋電機、太陽光発電で電動自転車に充電する「ソーラー駐輪場」を納入
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.