このボクが、“日本一のニート”を目指すことができたワケ:ちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」(2)(4/5 ページ)
決して正体を明かさないブロガー・ちきりんさんと、プログラマーでありながらニートを続けるphaさんの対談2回目。京都大学を卒業したphaさんは一旦就職するものの、ニートの道を選んだ。なぜ安定した生活を捨ててまで、ニートになろうと決めたのだろうか。
ネット上でいろいろな知り合いができた
pha バンコクでの生活自体は楽しかったですね。タイ料理はおいしいし、タイの気候や風土も好きだし。仕事中にインターネットをたくさん見て、プログラミングを勉強したりして。バンコクにいたころにプログラミングを勉強し始めて、インターネットでWebサービスを作って公開し始めたら結構反応をもらったりして。それでネット活動が面白くなってきて、「ネットでもっといろいろと面白いことをしたい」と思うようになったんです。そしてインターネットでもっといろいろ遊ぶには、東京に行きたいなあ、という気持ちが強くなって。で、2年ほど前に会社を辞めて、東京に来ました。
ちきりん インターネットがなければ、ひょっとしたらその仕事を続けていたかもしれませんか?
pha たぶん辞めてなかったんじゃないですかね……。それには3つの理由があります。1つは働かないと食べていけないこと、2つめは孤独になってしまうこと、3つめはやることがなくなるということ。その3つが怖かった。
ちきりん なるほど。でもインターネットがあれば、それを全部解決できるということですね。
pha そうですね。
ちきりん いつ頃の段階で、そのように考えたのですか?
pha ちょうどバンコクにいたころに本格的にインターネットを使ってブログやTwitterで遊んでいたら、ネット上でいろいろ知り合いができました。その時点でインターネットがあれば人とのつながりをいくらでも作り出せるので、仕事をしてなくても孤独で孤立しないだろうという自信ができました。バンコクでプログラミングを始め、「村上春樹風に語るスレジェネレーター」を作ったりして。バンコクだから村上春樹さんの本がなかなか手に入らなかったですけど。
ちきりん ハハハ。
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