コラム
プロ講師が使う、参加者の口を開かせる心理テクニック(2/2 ページ)
「参加型」をうたっても、参加者が気後れして発言が出ないセミナーはよくあるもの。参加者の口を開かせるにはどうすればよいのだろうか。
アイスブレークのコツ
以上がアイスブレークのコツですが、「意外と簡単。これならできそう」と思って、1人でも多くの人がトライしてくれたらうれしいですね。ただ、これにはコツがあります。
それは、指示の出し方で、アイスブレークのアクティビティをやる時には、何らかの形で説明をするわけですが、その話し方に本当のコツがあります。
具体的には、参加者の動作を1つ1つ言葉に出して指示するのです。
例えば、大人気のアイスブレーク「逆さ後出しじゃんけん」だったら、こんな感じ。
「では、ペンを置いてこちらを見てください」
「隣の人とペアを作ってください」
「2人で話し合って、先攻と後攻を決めて下さい」
「はい、先攻の人は手を挙げてください」
そうすると人間不思議なもので、講師の言うことに従うのが普通になっていって、こうなればもうしめたもの。「コミットメント」なんて言いますが、一度講師の言うことに従うモードに入った参加者は、そのモードをセッションの間中引きずります。なので、セッション中にも、「では、この判断が正しいかどうか、意見をお願いします」などの問いかけに素直に反応してくれるようになるのです。
スティーブ・ジョブズを始めとして、「人前で話して聞き手の心を動かす」ことは今やリーダーには必須のスキル。ぜひブラッシュアップしていってください。(木田知廣)
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