もっと気軽に出入りできたらいいのに、“働かない”という世界に:ちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」(7)(3/3 ページ)
社会派ブロガー・ちきりんさんと、日本一のニートを目指しているphaさんの対談7回目。ニートの世界でも組織が大きくなれば「会社と同じようにリーダーシップが求められる」というちきりんさん。しかし会社を否定しているニートの人たちに、それを求めるのは難しい!?
pha でも細かいことなど言わずに、もっと気軽に「ニート」って自称すればいいんじゃないかなと思っています。例えば「ちょっとニートやりたいから会社を辞めて3カ月くらいぶらぶらするわ」とか「ニートなんだけど欲しいものがあるからちょっと1カ月だけ働くわ」といった感じで。気楽に「ニート」という単語を使える社会も悪くはないと思う。
ちきりん あと手軽にニートの世界に行ったり来たりできるといいですね。私の場合、いまニートになるのは怖くないのですが、大学を卒業してすぐにニートになるというのは難しかったと思う。なので会社員とニートを行ったり来たりできたらいいのになーと思ったりします。もっと気軽にニート生活を満喫できる世の中も悪くはない。
pha 一度ニートになってしまうと、なかなか職を探すのが難しい現実もありますよね。まだまだ多くの会社では履歴書に空白期間があるだけで、かなりマイナス要因になってしまったりする。まあ僕が関わっているインターネットの世界のようにニートやフリーランスに優しい業界もあるので。ニートに親和性が高い人には、そういう業界を勧めたいですね。
→第8回へ続く。
ちきりんさんのプロフィール
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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