インターネットは“地方を不利”にしたのかもしれない:ちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」(最終回)(3/3 ページ)
謎の社会派ブロガー・ちきりんさんと、日本一のニートを目指しているphaさんの対談連載も最終回を迎えた。かつてインターネットは地方で住む人にとって便利になると言われてきたが、逆に“不利”になっているのではないだろうか。
ちきりん やっぱりphaさんは混沌が好きなんですね。
pha そうかもしれないですね。
ちきりん ごっちゃなものが好き、といった感じですかね? 「圧縮新聞」もそうですけど、ブログのコメントも脈絡なくワーッとなるのが好き?
pha 好きですね。とにかくいろんなものを混ぜてごちゃごちゃにしたいという気持ちがあるかもしれない。
ちきりん その点は大きく違っていて、私はどちらかというとロジック系が好き。嫌なコメントでも落ち込まないのは「このコメントの是非は読んでいる人が判断するだろう」と考えているから。別に私が反論する必要もないな、と。
私の文章って、理屈を積み重ねていく形じゃないですか。でもphaさんの場合は、「圧縮新聞」とブログのコメントに対する考え方に共通点があるような気がしますね。グチャグチャ系が好きという意味で。
pha そうかもしれないですね。さて……そろそろ疲れてきたので、終わりにしましょうか。
ちきりん やはり明日はダラダラと過ごす?
pha 今日はがんばって普段の1週間分くらいいっぱいしゃべったので、もうしばらく人と話さなくても大丈夫そうです。明日から2〜3日くらいは全く何もせずにダラダラ過ごしたいですね。
ちきりん×pha対談、終わり。
ちきりんさんのプロフィール
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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